浴衣ゆかた〜源氏物語〜いそや
衿の形について、時々ご質問をいただきますので、ご説明いたします。

その前に・・・昔、ゆかたは湯上りの寝巻き、または夏の室内着でした。
外出着ではなかったため、
素早く簡単に着られるように仕立ててありました(バチ衿)。

しかし、現在、ゆかたを着て外に出かけるということは珍しいことではなくなりました。
ゆかたもファッションのひとつと考えれば、
衿元を綺麗に整えられ、体型によって調整可能な平衿仕立てのゆかたで
綺麗に着ていただきたいのです。

当店が、ゆかたであっても、平衿をお勧めするのはこういう訳です。
バチ衿
バチ衿
平衿
平衿
丸衿・棒衿・せま衿
(男性・子供)
衿幅を衿肩まわりから衿先まで同じ幅で縫い付けてしまう。
撥(バチ)衿・筒衿
(女性)
[画像右上参照]
衿肩まわり(1寸5分幅)よりも衿先(2寸)に行くに従って
衿幅が広くなっている。
丸衿(棒衿)よりは胸元が開きずらいという利点があるが、
平衿(広衿)より融通は利かない。

三味線のバチに似ている為、この名になった。
通常、店頭で売られている仕立上りゆかた(既製品)は全てこの衿です。
(ミシン縫い、手縫い半々)
平衿・広衿
(女性)
[画像右下参照]
普通の衿幅(1寸5分)の二倍(3寸)に仕立てて、
着付をする際に半分に折って着用する。
衿幅の自由がきくため、上半身の体型に合わせた着付けが
可能となり、着くずれしないという利点がある。

ゆかたではありますが、
反物をお仕立てする場合はこの形をお勧めしています。
(全て手縫い)
着付けがうまくできない上、ご自分で着なくてはならない場合は、
簡単に着られるバチ衿でもいいと思います。


正絹の着物は、普通、この衿の形です。
※衿肩まわり・・・首の周りの衿
※衿先・・・・・・・衿の一番下の部分
※1寸・・・呉服の場合は約3.79cm
  (1寸5分≒5.69cm、2寸≒7.58cm、3寸≒11.37cm)
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